こんにちはごーしんです。2019年10月22日のニュースでついにヤマト運輸のアマゾン向け運賃値上げにストップがかかりました。筆者はヤマトの下請けとして軽貨物運送ドライバーをしていました。そしてフランチャイズ化したあと契約解除の波にのまれた一人です。この契約解除の波は2019年1月から6月の2期連続赤字に起因していると予想でき、尚且つアンカーキャスト政策を遂行する上層部のプライドの為、方針転換が遅くなったのではないか?と考えます。
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ヤマト運輸が値上げしていた経緯は
当初アマゾンの荷物は約280円前後で配達していましたが、残業代未払いや利益の減少などからヤマト運輸は値上げを断行し400円以上の値段でアマゾンと合意に至りました。
しかしアマゾンの方が1枚も2枚も上手です。そもそも資本が違います。非常にクールにヤマト離れを遂行します。
現状軽貨物ドライバーの中で流行っているのがアマゾンフレックスという、個人事業主にアプリ上から登録を促し、フレックスにオファーを受けてくださいというサービス。これにより個人事業主はある程度自分の都合に合わせてオファーを受けられるし、送料も1つあたり200円前後の計算となるため、大手運送会社での単価よりも高い。
アマゾンは戦略的に軽貨物ドライバーを囲い、ヤマト運輸が値下げに踏み切らなければ自社の運送網を構築する作戦に出た。そしてアマゾンフレックスでカバーできないエリアに関しては、地域の中堅の法人デリバリープロバイダーに業務委託し200円前半の単価で仕事を割り振っている。
この現状を受けヤマトの荷主はヤマトから離れていき、取り返しのつかない局面まできているのだ。上層部にもいろいろあるのだろうがこのままでは客戻らない。伝統あるヤマト運輸が100年目にして最大の危機にあると言えよう。
デリバリープロバイダー、アマゾンフレックス、そして軽貨物ドライバーへの影響は?
今回ヤマトが決めたのは値段据え置き(400円台)もしくは300円台ということである。
現状のアマゾンフレックスの単価が約200円ほどなのでまだまだこの水準ではヤマトに持っていかれないであろう。
しかし地域のデリバリープロバイダーにおいては業者の入れ替えも頻繁に行われているしまだまだ予断を許さない。クレーム対処やアマゾンの嫌う業務もひきうけて尚且つ低料金のデリプロが残るであろう。
まとめとして軽貨物ドライバーの今後
我々軽貨物ドライバーは、今後もヤマト運輸のアマゾン向け運賃の動向を見守るしかない。200円台に来たら初めて焦ってもいいかもしれない。しかしアマゾンの下請けデリプロで仕事を受注している方は今後もパワーバランスを注視していてほしい。何が起こるかわからない水準が少し近づいているという印象である。
常に何通りかの収入源を今のうちに構築しておいた方が、これからのアマゾンに振り回されなくて済むのではないだろうか?