Amazon 空飛ぶ宅配 ドローンによるプライムエアー

アマゾンはとんでもない計画を立てている。

物流業界は2020年導入の5Gにより自動運転化されていき、ドライバーとしての仕事の減少が懸念されている。そんな中ドローンによる空中からの宅配もライバルになり得る。筆者は成毛眞さんの「アマゾン」を読んだうえで自身の予想を書き記していく。

元マイクロソフト社長 成毛 眞さん著の「アマゾン」




目次

どんな計画?

総重量25kg未満のドローンを高度120メートル以下で飛ばし、重さ約3kgの商品を30分以内に届ける。というものだ。

かなり具体的であり、現在の技術力でも実現可能なものだ。

Amazonは現在、アマゾンフレッシュなどで軽貨物ドライバーに直接オファーを流し、1時間以内の配達をサービスとして実際に稼働させている。

ここにプライムエアーの30分以内に配達が加われば、宅配ドライバーの荷物量も次第に減少していくことが予想される。



コストは?

1回あたり、2セント。人間が運ぶ陸運より安い。

地上での宅配に比べて初期投資がかからず無人配送のため、人件費も抑えられ運営の費用も減らせる。

確実に我々人間の仕事が現実に減っていくのだ。

ドローン専用基地は空に作る!

郊外の物流倉庫からドローンを飛ばすのは遠すぎる。空飛ぶ倉庫でドローンを都市に配備し顧客までの距離を縮める作戦だ。

空中母艦のようなもので、ヘリウムガスを使った全長100メートルの飛行船を14,000メートルの上空に浮かべる。数百トンの荷物を積めるそうだ。

ドローンは空中の飛行船から品物をピックアップし配送する。その後、飛行船へは戻らず地上の拠点へ向かう。

アマゾンはこの構想を特許出願中とのことだ。

その他の構想で、ハチの巣型のドローンビル

都市の中心に多数の窓を設けた筒状の建物を建設し、倉庫にするというもの。

漫画ハンターハンターの女王アリの巣をイメージした。もはやSFや漫画の世界がすぐそこまで来ている。

問題点もある。

法規制だ。日米で「目視できる範囲内」との規定がある。しかし時代の流れに伴い規制は緩和される見込みだ。



日本政府 2020年代に都市部で配送する目標

アメリカ 2021年にドローン配送が始まる見込み

そして日本ではすでに楽天が東京の猿島でドローン配送を始めている。テレビ番組で放送していたが、猿島でバーベキューをしているユーザーがスマホで注文したコールドドリンクを、ドローンで速達するというもの。

ドローン配送は確実に軽貨物ドライバーの仕事を奪っていくが、荷物量の増加とドローンの増加、フリーランスドライバーの増減など、各種バランスが見逃せない状況となっている。

現在アマゾンフレックスという、アマゾンが軽貨物ドライバー、個人事業主に直接オファーを流して、大手運送会社を避ける傾向があるが、その荷物も近い将来ドローンにとって代わる可能性が高い。